昭和30年代終わり、日本の成長が始まりかけた時代に、種苗会社と卸売り会社では協力して消費者に
喜んでもらえる新しい野菜の品種を開発し提供していこうという機運が盛り上がりました。
しかし卸売り市場が個別にそういった動きをしていたのでは必ずしも日本全体としては得策ではありません。
同じ開発するものならばよりよいものを、そしてそれを広く卸売り会社にご紹介したい、というのが発端になります。
そこで意を一つにする卸売会社と種苗会社が協力・競争しながらより良い品種を生み出し紹介して行こうではないか
ということから生まれたのが青果育種研究会なのです。
その後、各社は研究会を全国の卸売市場と種苗会社とが情報を共有し互いに協調する場としながら、実需者の期待に
沿うような品種の開発を目指して活動を続けてきました。
上記の目的を達成するために、研究会では毎年数回各地で会員各社が開発した新品種や本年の推奨品種が一同に会する
品種見本市を開催し、卸、仲卸、小売、実需者の方々にお集りいただいての試食・紹介・宣伝を行ってきています。